5月24日 「マトリックス・リローデッド」
 
 午前中ジョフ・ダロウ君から電話があって、昨夜日本にやって来たと言う。一応映画のキャンペーンなので、インタビューに沢山答えなければならないらしい。今日は身動きが取れないので夜又電話するとのこと。だが私は今夜は映画を観に行くので、明日電話してもらうことにする。なんてったって今夜は「マトリックス・リローデッド」の先々行レイトショーがあるのだ。
 
 例によって夜7時頃福田クンの車で和田慎二さんが我が家にやってきて、一緒に新百合ヶ丘のワーナー・マイカル・シネマズに出かける。発券ロビーに行くと土曜というのに意外なほど空いていた。上映時刻まではまだ時間があるので下の階でコーヒーでも飲もうと思ったら、なんと下の階の飲食街は全て改装工事中だった。
 
 仕方ないので駅前のマクドナルドに行ってみるが、どうもレジがもたついて時間が掛かっている。これじゃファーストフードと言えないなぁ。などと文句を言いながら再びワーナー・マイカル・シネマズのロビーに戻ると、上映時刻が迫って来ただけあって、さすがにロビーは人混みでごった返していた。さあ今度はどんな映像で我々を驚かせてくれるのだろうか?しっかり観ておいて、明日ダロウ君に感想を話してやろう!
 
 こうしてようやく観た「マトリックス・リローデッド」だが、まだ一般公開もされていないことだし内容は伏せておく。しかし、また再び映画に革命をもたらしたことだけは確かなようだ。「スター・ウォーズ」の映像にはそれ程驚かなくとも、これにはやはり驚いてしまった。というか、終始驚きっぱなしだ。この影響を受けて、これからの映画はとんでもない世界に突入してしまうかも知れない。もっとも、この真似はなかなか出来ないだろうけど。
 
 この映画を一言で言うならば、「壮大なる…マニアック」「…カルト」「…映像革命」という言葉が適切に思う。かなり複雑な、しかもSFマインド満載の内容なので、観る前に「1」や「アニマトリックス」などの基礎知識を(それにコンピュータ用語の基礎知識も)復習しておいた方が良いだろう。その点観客に不親切ではあるが、作品の質と創造性を確保するためには、時として観客を突き放した態度も必要だろう。その意味でこの製作態度は「1」の時から一貫しているし、それでこそ「マトリックス」だと言える。
 
 とにかく目まぐるしい驚愕映像の数々に頭はクラクラ…。「2」以上の驚くべきシークエンスを用意している「マトリックス・レボリューション」の公開が早くも待たれる。三好監督!観たら泣くぞ!