5月16日 「シベ超」
 
 恐い物見たさに、昨夜録ったWOWOWの「シベリア超特急1&2」を観てしまった。これはまさに「幻の湖」と双璧をなす怪作と言って良いかも…。とにかく観ていて脳みそが破裂しそうなくらい凄い(トンデモ)映画だ。
 
 第二次世界大戦前夜。アドルフ・ヒットラーとの会談を終えた山下奉文陸軍大将がモスクワからシベリア鉄道で帰国する途中、車内で起きた連続殺人事件をポワロばりの推理で解決するという話が「1」。その後、鉄道爆破のため満州菊富士ホテルに宿泊を余儀なくされた山下奉文陸軍大将が、ホテルの密室で起きた謎の殺人事件を解くというのが「2」の話。
  
 しかし、鍵の掛かった客室に入るのに、なんで列車の外から窓を蹴破って入らねばならないのか?山下将軍はどうしてそんなに何でもお見通しなのか?何で秘密の会話をドアを開けっ放しで、しかも大声で話したりするのか?何でこの列車は少しも揺れないのか?等々突っ込み処満載だけれど、観ていて作り手が骨の髄まで映画が好きなことだけは良く伝わってくる…様な気がする。
 
 しかもこのWOWOW版「シベ超」。エンディングの後に二度も掟破りの大ドンデン返しが待っていて、再度山下将軍ことマック・ミズノの超絶推理が冴え渡る。いやぁ映画ってホント何が起こるか分かりませんねぇ!
 
 だがこんな事で驚いてはいられない。次週は「シベリア超特急3&4」が放送されるのだ。更に更に、7月には「シベリア超特急00・7/モスクワより愛を込めて」の舞台劇が公演されるのだ。動き出したらもう止まらない。「シベ超」の暴走は続く!