3月11日 「謎の団体」
 
 本日未明、アメリカの自称動物保護団体と日本人グループが、帷子川のタマちゃんを拉致しようとする騒動があった。タマちゃんがいつものようにお気に入りの場所に上陸して休んでいるところを、川の上流と下流から網で挟み撃ちにしようとしたのだ。幸いタマちゃんは網をすり抜けて逃げ延びたが、こんな目にあったら、タマちゃんはもうここに戻って来ないかも知れない。「アザラシが日本人のペットになる事態が許せないので、実力行使で北の海に帰すのだ。」というのが自称動物保護団体の主張だが、それってまるで「フセインがイラクの大統領である事態が許せないので、武力行使であの世に送るのだ。」というのと全く同じ理屈じゃないか!
 
 その後マスコミの報道や記者会見で、自称「タマちゃんのことを想う会」が米国の自称動物保護団体に依頼して訪日させたダイバー4人と捕獲作戦を展開したことが明らかにされたが、その主張に一貫性が無く、逆に益々謎が深まってしまった。「北海道まで空輸し、オホーツク海に帰すつもりだった」と言うが、一方「想う会」は毎日餌付けをしていたと反自然保護的な行動を主張している。(ただし、毎日帷子川を見守っている「タマちゃんを見守る会」はそのような行為を目撃していない。)だいたい今の時期オホーツク海は流氷に閉ざされていて、どうやって海に帰すつもりだったのだろう?帰すなら北海じゃないの?
 
 それに、捕獲や空輸というストレスを与え、暖かい環境から急に極寒の海に移すという行為がどれ程動物に深刻なダメージを与えるかも判っていない。大体発言内容からしてアザラシのことを全く理解していない。タマちゃんがやせているのは、暖かい環境なので北海にいる時ほど皮下脂肪が必要無いからで、別に餌が足りないからではない。
 
 聞けば聞くほど、謎の多い自称動物保護団体と自称「タマちゃんのことを想う会」。その豊富な資金源といい、独特な語り口といい、前に何処かで見たような気がするが…果たしてその正体は一体何だろうか?
 
 …などとニュースを見ながらタモちゃんも怒っていたら、外出の時間が来てしまった。今日は新銀座アスター新宿賓館で、さくまあきらクン主催の「ゲーム屋のつどい」がある。一応ゲーム作りに関わっているくせに最近のゲーム業界の事情に疎い私にとっては良い機会だ。新宿に出るついでにビックカメラ西口店やさくらやホビー館に寄ってDVDなど買う。なかなか面白そうなタイトルが見つかったので、明日観てみよう。

 「ゲーム屋のつどい」に行ってみると、ゲーム業界の最先端で活躍している精鋭達が集まっていてなかなか刺激的だった。考えてみたら私が最年長だ。この業界でも古株になってしまったんだなぁと改めて気が付く。気が付くのが遅いかも知れないけれど。まぁ気持ちは20年前と殆ど変わっていないんだけれどね。
 
 帰りに新百合ヶ丘のワーナー・マイカルに寄って映画でも観ようと思ったけれど、週末と時間を間違えて観損なってしまった。いかん!