3月5日 「神の声」
 
 「ねこまんま」の高峰至クンから久しぶりに電話が掛かってきた。興奮気味の声で「『二つの塔』を観たぞ!」と言う。昔から映画のことにはうるさい彼が珍しく大絶賛している。そうだろ?凄いだろ?3時間なんてアッと言う間だろ?画面に釘付けで、上映中に携帯電話の画面を見たり、パンをほおばったりなんかしていられないだろ?
 
 高峰君は外見も声も手塚治虫先生にソックリで、それだけの理由で藤子プロに入社したくらいだ。だからまるで手塚先生が褒めているみたいで、なんだかとっても嬉しくなる。昔からの映画ファンなら、最新のCG技術であんな映像こんな映像が可能になったって事自体が嬉しくてたまらない。そして未だに昔ながらのミニチュアワークの方がCG技術より遙かに本物らしく見えるという事実が、これまた嬉しい。微妙な空気感を感じ取れる人間の目はまだまだ侮れないと思う。