2月15日 「二つの塔」
 
 昨日の夜は今日に備えて早く寝た。久しぶりにぐっすり寝られたので、すこぶる体調が良い。というわけで足取りも軽く、新百合ヶ丘のワーナー・マイカルへ行く。そうだ。もちろん「ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔」を観るためだ。フランスでも観る機会はあったけれど、なにぶんフランス語じゃ何言っているんだか判らないので止めておいた。それにちょっと待てば日本でも観れるしね。
 
 予想はしていたけれど、やっぱり凄い。3時間という上映時間もあっと言う間に過ぎてしまう。これなら5時間でもいいな。もっとこの世界に浸っていたい。そんな夢のような時間だった。今回はまるで「リア王」かと思えるくらいまでの風格まで備わってきた。何しろ名優揃いで、それがみなこの作品を愛して止まないのだから、作品の質を向上させるのは至極当然の成り行きだろう。
 
 更に驚くべきが特殊効果。アカデミー賞受賞は120%確実だろう。これはまさしく映画史に残る偉業だと思う。「王の帰還」が完成して、3部作が完結するまでは映画全体の評価は控えたい。けれどもこの分なら次は確実に感動作になるはずだから、3部作揃えば恐らく後世に長く語り継がれる映画史上ナンバー1の名作になることだろう。少なくとも私の中ではすでにナンバー1だけれど。
 
 この作品に関してはもっと語りたいけれど、今は多くを語らず、もうしばらく映画の余韻に浸りたいと思う。

 言い忘れましたが、字幕の件に関して、今回配給元は評論社に相当気を遣っているようですよ。