1月5日 「エンニオ・モリコーネ!」
 
 今年のNHKの大河ドラマは「武蔵」だが、いきなり「MUSASHI」と横文字でタイトルが出たので、何だか嫌な予感がしてきた。最近のNHK大河ドラマはどうも若者に媚びた作りをして、良く言えば時代劇の殻を破った、悪く言えば時代劇の良さを見失った作品が多いように見受けられる。
 
 わわっ!?音楽がエンニオ・モリコーネだなんてビックリだぞ!こりゃ事件だ。ま、まさか、決闘シーンに「ホヮホヮホヮホヮ〜ン♪」とマカロニ・ウェスタンみたいな曲が流れるのかい?いや〜っ、NHKも思い切ったことをするなぁ。とは言えこれから1年間、毎週エンニオ・モリコーネの曲を聴けるというのはちょっと嬉しいかも知れない。
 
 しかし、それにしても…言いたくはないけれど、刀を差した侍の歩き方が宜しくない。腰が据わっていないので、刀がブラブラしていてみっともない。農民の出といえども、四六時中腰に刀を差していれば、それなりに歩き方も様になるはずだと思うのだが…。さすがに西田敏行だけは時代劇に慣れているせいか堂々とした歩き方をしているけれど、周りがみんな拙いというのは如何なものだろうか?バタバタした切れの悪い殺陣も何とかして欲しいなぁ。
 
 怒り肩の「お通」もどんなものだろうか?今までのお通像を払拭した、現代女性風の新しいお通を目指しているのかどうかは判らないけれど、これはどうもキャラを履き違えている様な気がしてならない。一見か弱そうだが、実は芯が強くたくましいというところにお通というキャラの妙があると思うのだが、いかにもたくましい人が演じては身も蓋もない感じがする。出来れば仲間由紀恵か宮沢りえにお通を演じてもらいたかったなぁ。
 
 等々不満だらけの新シリーズだが、これでも観続けたら慣れてくるかも知れない。取り敢えずエンニオ・モリコーネの曲も聴けることだし、様子を見てみよう。