1月30日→31日「疲労困憊!」パリ→成田
 
 今日はいよいよ帰国の日だ。勝川さんは朝から何だか体調が良くないようだ。昨日ワインを飲み過ぎたせいか、やはり疲れがピークに達したせいだろうか?それでもトイレで吐いて少し楽になったようなのでホットする。とにかくチェックアウトの前に郵便小包を出しに行く。フロントに降りてレンタル携帯電話を預けると、係の人に今日は雪が降る予報なので早めに空港に向かった方が良いですよと言われる。確かに外は寒い。昨日までとは大違いだ。というか昨日までが特別で、これが本来のパリの寒さなのだろう。
 
 郵便局で最後の小包を送り、急いでホテルに引き返す。まずは荷物をまとめ、帰国の準備をしなければ。勝川さんも何とか元気を取り戻したようなので、早速チェックアウトを済ませる。フロントにスーツケースを預かってもらい、2時にタクシーを予約する。雪のことが心配なので、場合によっては早めに出発するかも知れない。
 
 私も食欲が湧かないので、昼は殆ど食べられなかった。昼食後、取り敢えず2時までにホテルに帰るということで、勝川さんと別れる。まず、例の新しく発見した本屋に寄ってみる。この本屋はもう少し探検してみたいけれど時間がない。仕方ないので、最後の仕上げにDVDの店へ行く。
 
 実はフランスは日本とDVDの地域コードが同じなのだ。TV放送の方式は違うけれど、パソコンのモニターでなら問題なく観られるはずだ。ただ問題はフランス語だ。色々迷った挙げ句、無難な所でアニメにしてみて、ディズニーの「リロ&スティッチ」とフランスの人気童話「ベカシーヌ」を買う。何と嬉しいことに「リロ&スティッチ」の音声には英語版が入っているし、「ベカシーヌ」にはオマケの音楽CDが付いている。値段も安いし、ちょっと得した気分だ。
 

 帰りに文房具屋にも寄って、新しい手帳を買う。旅の途中で手帳を無くし、不便をしていたんだ。フランスの文房具はデザインも良いし、しかも機能的であったりするから結構好きだ。今回買った手帳もそれとなく便利な昨日が付いていて、なかなかオシャレだ。早速日記を書こう♪
 
 ホテルに帰ると勝川さんが既に帰って待っていた。やはりまだ気分がすぐれないらしい。暫く待っていると、予約したタクシーが早めにやって来た。空模様も怪しいので、さあすぐに出発しよう。
 
 タクシーで空港に向かうと、途中から雪が舞ってきた。うひゃあ、早めに出て良かった。それにしても、相変わらず勝川さんの体調は悪そうだが、車に揺られているせいか私の方も具合が悪くなってきた。ううん、どんどん悪くなって行くなぁ。
 
 何とか空港に着いたが、時間が早いので搭乗手続きはまだ始まっていない。仕方ないので勝川さんを椅子に座らせ、私はトイレを探しに出掛ける。ところがこれがなかなか見つからない。そう言えば到着ロビーのトイレが空いていたのを思い出して、上の階にエレベーターで上る。ようやく見つけたトイレで心おきなく吐いた。おかげで少し楽になった。
 
 もう、後はボロボロ。帰りの飛行機は成田まで眠りこけ、食事も一切拒否してしまった。おかげで逆に帰りの飛行機は楽だった。一説には機内食を食べると、動かないで食べてばかりになるので、かえって疲れるらしい。場合によっては、何も食べずにいる方が良いかもね。もちろん、水だけは補給しておかないとダメだけれど。
 
 こうして無事成田に到着。家までは、新百合ヶ丘駅までのリムジンバスがあったので、それに乗ってみることにした。バスの時間まで余裕があるので、空港の讃岐うどん屋でうどんを食べる。あ〜っ、うどんが美味い。やっぱり日本食が一番だねぇ!
 
 のんびり食事をしていたら、バスの時間がやって来たので、慌てて乗り場に急行する。おいおい、最後まで慌ただしい旅だなぁ。バス乗り場まで行ってみると、勝川さんが乗る予定の所沢駅行きは既に発車していた。仕方なしに勝川さんは次の便まで待つことに。さすが「嵐を呼ぶ男」だ。最後の最後まで一筋縄ではいかない。いやぁ疲れた、疲れた!