12月27日「今年一番の映画」
 
 いよいよ今年も残り少なくなって来たところで、毎年恒例の今年観た映画の話など書いて御茶を濁します。日記に書くネタも無いことだし…。
 
 ★今年一番面白かった映画:「少林サッカー」
 映画に対する情熱が直に伝わって来る作品だった。アホなギャグもここまで押し通せたら立派と言う他ない。一見稚拙な演出も押さえるべきところはしっかり押さえているし、単純におバカ映画と侮れない。この熱気が日本映画にも欲しいなぁ。
 
 ★今年一番期待はずれだった映画:「サイン」
 何かあり気な演出に期待を膨らませたけれど、またしても肩すかしを食らってしまった。まさかそのオチはナイト・シャマラン。ミステリー・サークルにどれ程の意味があるのか監督に聞いてM・ナイト。仏の顔も3度まで。次こそやってくれるんでしょうね?
  
 ★今年一番感心した映画:「ロード・オブ・ザ・リング」
 これは本当に偉大な映画です。実現不可能と言われ続けていた「指輪物語」をよくぞ見事に映像化してくれました。ピーター・ジャクソンに座布団5枚!
 
 ★今年一番泣けた映画:「アイス・エイジ」
 CGアニメだし、このキャラだし、感情移入なんか出来るかい?と油断してました。旅の仲間に漂う食うか食われるかの緊迫感から解かれた時、思わずホロリとさせられてしまいました。
 
 ★今年一番画期的だった映画:「SWエピソード2 クローンの攻撃」
 登場キャラの殆どがフルCG。一番活躍したのもフルCG。背景もCG。撮影も編集も劇場もデジタル…とデジタルづくしの画期的な映画。でも内容は非常に古典的な題材で、昔懐かしいレトロな演出に親近感を覚える。所詮映画は全て作り物であるから、見た目に違和感が無ければデジタルも大いに結構だと思う。デジタル技術はまだ人間の目を完全に欺くまでには至っていないが、充分必要レベルを超えているのでこれからが更に楽しみだ。
  
 ★今年一番輝いていたスター:「クリストファー・リー」
 「ロード・オブ・ザ・リング」にしても「SWエピソード2 クローンの攻撃」にしても、彼の為に作られたのではないかと思える程の適役だった。多くの映画人からリスペクトを得ている世紀の怪人スター、クリストファー・リーにとって今年は本当に当たり年だった。続編もあるし、まだまだ銀幕で頑張っていて欲しいものだが、そろそろアカデミー特別賞ぐらい与えてやってもいいんじゃないの?