12月12日「ダロウ・リローデッド」
 
 今日もまた朝早くから友人の電話で起こされる。ダロウ君が東京に来ているという噂が広がったようだ。何しに来ているかって?何か日本で仕事があるらしいけれど、詳しいことは聞いていないので判らないし、本当の目的は買い物に決まっているでしょ。…という話をする。おっと、今日はダロウ君の買い物に付き合うと約束していたんだっけ!
 
 新宿のホテルに出掛けて、ダロウ君の部屋に行くと、間もなくアスカ蘭が奥さんとやって来た。早速中野ブロードウェイに出掛ける。いつものコースだが、今回は「まんだらけ」でしこたま漫画の本を買うダロウ君である。
 
 いきなり何十キロも漫画を買ったので、これではどうにも身動き取れない。そこで店員に買った本を一時預かってもらおうと思ったら、ダメだと言われる。えっ?何で?よく判らないが、キープしてもらって後で買うのもダメだと言う。多分マニュアルに無いからだろう。最近マニュアルに無いことは何も判断出来ない若者が増えているけれど、全く困ったものだ。
 
 あまりに融通の利かない店員にアスカ蘭が腹を立てて捲し立てる。さすが元敏腕編集部員。口で店員を簡単にねじ伏せてしまって一件落着。買った本を店に預けて、我々は他の階に移動した。例によって食玩の店やらポスター屋やら廻り、「まんだらけ」の別の店に寄ったら何と「まんだらけ」の社長にバッタリ会う。すかさずアスカ蘭が先程の件について文句を言う。やはり元編集だけあって、元漫画家の社長には滅法強い。
 
 中野ブロードウェイで買い物を済ませたので、「まんだらけ」に預けてあった本を回収し、タクシーで一端ホテルに戻る。そして部屋に荷物を置いてから、今度は神田書店街に出掛ける。これもいつものコースだ。しかし今年は頻繁に来ているだけあって、もうめぼしい物はあまり残っていなかった。でも中野書店で「円谷英二特撮世界」が安売りしていたので、私は嬉しかった。
 
 ここのところ特に時代劇に凝っているダロウ君だが、その辺り「マトリックス2&3」にも充分生かされているようだ。どうやら剣を使ったもの凄いアクションが用意されているらしいが、それは映画を観てのお楽しみだ。○○○ファンには嬉しいキャラクターも出てくるみたいなので、期待して公開を待ちたい。