11月29日「試行錯誤」
 
 連日続けている作業が一向に進まない。やり始めてすぐこれはまずいと気が付いたが、一端始めたら先に進む他ない。「勇気ある撤退」という言葉も頭を過ぎるが、乗りかかった船だ。やっぱり貫徹しよう。…という面倒を、実は3つも抱えている。いつまで経っても形にならないから、やっている気がしないけれど、来年にはきっとちゃんと成果が現れることだろう…多分。
 
 元藤子プロで、現在「ネコマンマ」という会社を運営しながら日本工学院で講師もしている高峰クンから、この間韓国で買ったDVDと漫画解説本の情報が入った。彼の生徒に韓国からの留学生がいるというので、聞いてもらったのだ。
 
 
それによると、DVDの方は「マリイヤギ(マリ物語)」という去年韓国で公開された長編アニメ(79分)で、100% Computer Graphicで製作された作品だが、まるで手描きで描いたような柔らかい動きとパステルトーンの色調が世界的にかなり注目されたそうだ。そして、フランスで行われた2002年アヌシー国際アニメフェスティバルの長編アニメ部分でグランプリを獲得したとのこと。そういえば古川タクさんの韓国の生徒がアヌシーでグランプリを獲ったって聞いたけど、もしかして同じ人?

 それで本の方はというと「世界漫画探査」という本で、美術大教授、美術評論家 ソンワンキョン(成完慶)という人が書いたらしい。2001年文化省推薦図書に選ばれているけれど、日本の漫画解説書が文部省の推薦図書になるなんてことはないだろうなぁ。