7月19日

 アメリカから荷物が届いているらしいので、郵便局の本局に受け取りに出掛ける。不在通知を局員に渡すと奥から大きな麻袋を持ってきた。やはり書籍だ。アメリカの郵便局には「サック」という書籍用の郵便袋があり、目の前で郵便小包を封入してそのまま送ってくれるシステムがある。船便だが送料が滅茶苦茶安い。アメリカで書籍を何十キロも買った時はいつもこの「サック」で送るようにしているが、船便なので時間も掛かるし、四角い郵便小包が家に届いた時には丸くなっているという恐怖もある。でも手続きは簡単だし、とにかく送料が格段に安いので、重い書籍を大量に送る時にはとても便利なシステムだ。日本でも採用してくれると助かるけれど、多分検閲などの問題が絡んで難しいかも知れないね。

 本局まで行ったついでに、帰り道の途中にある「とんでん」でアイデア出しを試みる。しかし、ここでは見事にアイデアが出ない。何故か落ち着かないので、じっくり考え事をする事が出来ない。仕方ないのですぐ退散することにした。昨日の会議でもの凄い展開になってしまったので、急遽ウルトラC級のアイデアをひねり出さなければならなくなった。しかし、そう簡単にウルトラC級のアイデアなんて出るわけがない。ここはやっぱり霊験あらたかなロイヤルホストに縋るべきだったかな?よし、明日は行くぞ!

 ということで、今日はすっかりアイデア出しを諦めて、録り溜めていたビデオを観ることにした。NHK衛星で録った「忍びの者」「続忍びの者」「新忍びの者」を観る。改めてみたけど、やっぱり面白い。とにかく忍者の表現が結構リアルだ。戦っていても大声なんか張り上げない。唯ひたすら無言の内に倒し倒される。なにしろ闇に生き陰で戦う忍者だ。目的を遂げるためには手段を選ばない。姑息な技や卑怯な武器は当たり前。平気で毒を盛り、寝首をかく。なにしろ「忍びの者」だ。敵の背後に忍び寄るのはお手の物だからね。

 この3作品はちゃんと話が繋がっている。まるでスター・ウォーズみたいだが、百地三太夫がパルパティーンとイメージがダブルのは私だけだろうか?ところでこのシリーズ。途中で主人公が死んだからって驚いちゃいけない。なにしろ「忍びの者」だ。忍者に不可能はない。影武者や変わり身の術なんて当たり前だからね。さくまあきらクンの日記によると、この調子で結局「忍びの者」シリーズは「霧隠才蔵シリーズ」と併せて8作まで作られたそうだ。いやぁ、久々に忍者映画を満喫してしまったが、近々DVDボックスが発売される(7月25日発売!)そうなので、今度全部観てみようと思う。

 ちなみに「新忍びの者」で豊臣秀次役を演じた品川隆二はTVシリーズの「忍びの者」で主演していた。映画の方は観ていなかったので、市川雷蔵との共演シーンには思わず感激してしまった。