6月3日

 退院してからずっと気が付かないでいたが、思いも寄らない雑務がまだ残っていた。NTTカードを解約したので電話料金が自動引き落としになっていなかったとか、自動車税を払い忘れていたとか、入院費の一部を国民健康保険で返却してもらえるとか、とにかく色々な事が今朝になって判明したので早速郵便局と銀行に行って全ての用事を済ます。

 出掛けたついでに新百合ヶ丘まで足を延ばし、ワーナー・マイカルを覗いてみる。丁度タイミング良く「パニックルーム」が始まる時間だったので、思わずチケットを購入して劇場に入ってしまう。こういう衝動的な事が出来るから自由業は辞められないね。

 さて「パニックルーム」だが…。いやぁ〜、このオープニングタイトルにはゾクゾクしたねぇ!ヒッチコックの「北北西に進路をとれ」以来の傑作オープニングタイトルだと思う。こりゃ本編も期待大と思っていたら、デビッド・フィンチャーにしては驚く程まともな演出だ。こいつは面白いぞ…面白いに違いない…と期待させる展開にワクワクして観ていたのだが、しかし…しかし、何かが足りないぞ。観客に対する最低の礼儀として、状況を説明すべきカットが数カ所抜け落ちている様な気がするが、気のせいだろうか?

 いや、もしかしたらセリフでちゃんとフォローされていたのかも知れないけれど、例によって戸田奈津子の意訳というか「異訳」に掻き消されてしまった可能性もあるし…。どうもそこの所が今ひとつハッキリしない。まぁ、それがデビッド・フィンチャーの味でもあるのだけれどね。とにかく面白い作品ではあるし、やっぱりジョディ・フォスターが良いので、DVDでもう一度観てみようと思っている。