2月22日

 好きなことは映画を観ること。嫌いなのは1時間も歩いて映画を観に行くこと。

 今日は朝からテクテク歩いて新百合ヶ丘のワーナー・マイカル・シネマズまで行く。明日「ロード・オブ・ザ・リング」の先行レイトショーがあるから、座席指定券を買うためだ。が、しかし様子が変だ。映画館の入り口に、ほとんど並んでいる人がいない。これはどうしたことかと不思議に思っていると、入り口の向こうに何やらポスターが目に入った。「ゲゲッ!」一瞬身体が凍り付く。なんと先売りとかいって、既に16日から券を発売していたのだ。これはしまった!「ハリー・ポッター」の時だって2週間前から発売されていたじゃないか。うう〜む、良い席は既に売れてしまっているだろうなぁ。

 というわけで、良い席はやっぱりソルドアウトだったが、それでもまぁまぁの席が取れた。お好みの通路の側だし、上出来だろう。拍子抜けするほどすんなりと券を変えたので時間が余った。よし!余勢を駆って前から観たかった「アメリ」を観よう。映画も観ないで勧めるのもなんだけど、しばらくの間「シネマニア」のコーナーで「お薦め映画」に認定していた映画だ。なにしろミヒャエル・ゾーバのイラストみたいな画面作りからして、大のお気に入りだからね。最近粗野なアメリカ映画に食傷気味だし、久々にフランス映画のエスプリを味わってみよう♪

 うう〜ん、「アメリ」は面白いねぇ。画面の隅々、言葉の端々にまでウィットが散りばめられていて、片時も画面から目を離せないぞ。こんな映画、アメリカには逆立ちしたって出来ないと思うよ。それに、この何処か懐かしい香りは何だろう?そうだ!昔観た「地下鉄のザジ」を思い出すなぁ。こうして観ると、いつまで経っても昔と変わらぬ趣を見せるパリという街は、自分たちの文化を誇りに思う気持ちに溢れていて、やっぱり素晴らしいね。犬の糞と光化学スモッグで、ちょっと薄汚れているけれども…。

 さあ、明日はいよいよ「ロード・オブ・ザ・リング」だ。前夜から久々に気が高ぶってしまう。ワクワクワクワク…。