2月12日

 嘘か誠か、「ロード・オブ・ザ・リング」の試写会では「ホビット族」の事を字幕で「
小さいものたち族」と訳していたそうだ(ホントかなぁ?)。何故種族の名前を変えてしまうのか?さっぱり判らないけれど、この分だと他の訳も推して知るべし、かなり大変な事になっていたのだろう。とにかくトールキン・ファンの大ブーイングを受け、急遽原作の翻訳家が監修し、公開時にはちゃんと改訂されることになったそうだ。(良かったね!)

 その「ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)」がアカデミー賞の13部門でノミネートされた。海外から伝え聞く評論家達の高い評価に疑心暗鬼となっていたけれど、やはり本当だったんだとホッと胸をなで下ろす。なにしろ「指輪物語」の映画化には今まで何度も裏切られ続けてきたから、21世紀を迎えてやっと夢が叶ったという感じだ。恐らく多くの映画人達も同様の思いを抱いた事だろう。

 アカデミー賞のノミネートで嬉しい事が他にもある。去年観た映画の中で一番面白かったムーラン・ルージュ」が8部門でノミネートされているし、お薦めキャンペーンをしていた「アメリ」も5部門でノミネートされている。アカデミー賞は他の映画賞と違って、アメリカの映画人達自らが選ぶ賞だから、映画人達の「こんな映画を作りたかった」「観たかった」「応援したい」という気持ちを反映している。その意味で、彼らがちゃんと夢を持ち続けている事を素直に喜びたい。なんか偉そうなことを言ってますが・・・、いやホント嬉しいですね。