2月10日

 今年はなるべく外に出るように心掛けているのだけれど、最近さすがに寒さが身体に応える。それにどういうワケか眠くて仕方ない。多分毎晩「Xーファイル」を観ていて、寝不足が続いているせいだろう。そんなわけで昼間からうつらうつらしていたら電話で起こされた。

 受話器を取ると、耳元から聞き覚えのある声が。「タモリ。タモリセンセイ。」おおっ、パリのジョフ・ダロウ君じゃないか!今年フランスのアングレーム国際コミック博覧会に行かなかったので、どうしているのか近況を聞きに電話を掛けてきたという。行っていれば、友達のコミック作家も沢山来ていたし、メビウスにだって会えたのに、と散々羨ましがらせてくれた。わ、わかった。来年にはなんとか行きたいと思います。その前にサンディエゴで会おうね。

 ジョフ・ダロウ君はアメリカのコミック作家で、代表作にはメビウスとの合作「シティ・オブ・ファイア」やフランク・ミラー原作の「ハード・ボイルド」・「ビッグ・ガイ」などの作品がある。でも今は何と言っても「マトリックス」のコンセプチュアル・デザインで有名だ。去年「マトリックス2」と「3」のデザインも終わり、現在は新しいコミックを製作中らしい。やっぱりダロウ君には映画の仕事より、もっとコミックを描いて欲しいものだと忠告する。もっとも、それは自分にも当てはまることなので、自戒を込めて・・・。